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タイヤの寿命

タイヤの寿命には大きく分けて2種類あります。

摩耗による寿命

もし、タイヤに溝がなければ、濡れた路面ではツルリと滑ってしまいます。溝は、タイヤと路面の間に溜まる水を吐き出す、いわば排水溝の役割を果たしているのです。このようにとても大事な溝ですが、使っていくうちに少しずつ擦り減って浅くなってきます。

一般的に、新品のタイヤでは7~9ミリ程度の深さがある溝ですが、擦り減って1.6ミリになると、スリップサインと呼ばれる目印がタイヤに現れます。

スリップサインが出たタイヤを使うことは、法律で禁止されています。たとえ、一部分だけスリップサインが現れた場合でも同じです。新品のときと比べて7割以上、溝が減る前にタイヤ交換を考えましょう。

 

劣化による寿命

それほどクルマに乗ることのないという方は、スリップサインが現れることもなく、タイヤの溝が残っているかもしれません。
しかし、古くなった輪ゴムを想像してみてください。ひっぱると、ぷちん…と切れてしまいます。これは、ゴムの劣化によるものです。輪ゴム同様、タイヤ表面のゴムも少しずつ劣化します。タイヤの表面にひび割れができていたら要注意!

また、タイヤが新しくても、指定空気圧を下回っている場合など、ひび割れする場合がありますので、注意しましょう。

ほかにも色々、寿命を縮める要因

乗り方による劣化

STOP&GOが多い都市部の方や、ちょいのりで使用されている方は定期的なタイヤチェックがおすすめ

タイヤは車が曲がる回数が多いほど減るもの。一見、走行距離の長いほうが劣化が早いように思えますが、高速道路などではタイヤは4本ともまっすぐな状態で走っているだけなので変な減り方はしません。それよりも車庫入れでハンドルをぐるぐる切っているほうがタイヤは消耗するのです。とくに都市部では信号でSTOP&GOも多く、タイヤの使われ方は過酷。買い物など街乗り中心に使っている方は、タイヤの劣化にご注意ください。

 

車種による寿命の違い

セダンの場合、前後の重量バランスはおよそ5:5なのでタイヤは均等に劣化しますが、最近の軽自動車やハイブリッドカーはエンジンもモーターも前側。1tや2tの重量のうち7:3の割合で頭ばかりが重く、走るときも止まるときも前のタイヤを使うので、熱負担で前輪の劣化が早まります。メンテナンスをしていないと1年か2年でダメになってしまう場合も。
ミニバンや軽のワンボックスにお乗りの方は前輪の劣化に注意が必要です。

タイヤのチェック方法

まずは自分でチェックしてみましょう!

1.タイヤの製造年のチェック

 タイヤの横には世界各国共通で製造年週が刻印されています。4桁から6桁の数字で、下2桁が製造年、その二つ前の数字が製造年週です。

たとえば写真のタイヤの1912なら2012年の19週目。つまり、5月くらいのタイヤということがわかります。

3.溝の減り具合のチェック

タイヤの使用限度は法律の規定では残り溝1.6mmですが、性能が急激に落ちてくるラインは3.2mm。これを超えると車本来の性能を引き出しづらくなります。とくに高速走行時、ウエットな路面でのブレーキ性能が極端に落ちるので3.2mmくらいを交換時期の目安にしましょう。

2.タイヤのひび割れのチェック

 タイヤのサイドを見てみましょう。しわが寄っていませんか? 溝と溝の間がひび割れていませんか? 夏場、路面の温度が高くなってくるとひび割れしてきたところから亀裂となり、運が悪いとタイヤ自体がバーストしてしまうこともあるので気をつけましょう。

4.スタッドレスタイヤのチェック

スタッドレスタイヤには通常(1.6mm)のスリップサインのほかに、残り溝が50%になった事を示すプラットホームという部分があります。このサインに達するとスタッドレスタイヤとしての使用ができなくなります。(その後はスリップサインが出るまでノーマルタイヤとして使用できます)

あと経年劣化のためスタッドレスタイヤは3~5シーズンで本来の性能が発揮できなくなるので注意してください。

タイヤを長持ちさせるには!!

タイヤを長持ちさせるには秘訣があります!

1.1~2ヶ月に一度のエアーチェック

自転車のタイヤの空気が抜けるとペダルは重くなりますよね? 車のタイヤも空気が抜けているとそれと同じようにハンドル操作は重くなり、燃費も悪くなります。またブレーキの利きが悪くなり、曲がるときも1テンポ遅れるなど危険回避の面でも問題が発生してきます。空気圧は1ヶ月に1回を目安にチェックしましょう。

菊嘉では無料で空気圧のチェックもおこなっています。

給油のついでにいかがでしょうか?

3.長距離ドライブの前にメンテナンス

たまに高速道路でゴムの破片が散らばっているのを見かけたことはありませんか? ひび割れや空気圧不足、路面温度の上昇などの要因が重なると、釘などの異物はささりやすくなりバーストを招きやすくなります。実際にお盆やゴールデンウィークの高速道路でのJAFの出動件数の原因のトップはタイヤによるもの。長距離ドライブの前には菊嘉へお立ち寄りください!

2.タイヤのローテーション

 軽自動車やミニバンのように前部が重い車や、フロント駆動の車は

5000kmに一回くらい前輪と後輪を入れ替える「ローテーション」を行いましょう。車重にもよりますが、4回のローテーションでおよそ3~4万kmは持つでしょう。逆に、行わないと半分の走行距離しか持たないこともありますのでお気をつけください。

もちろんその他の車種でも、タイヤの減り方に差がある場合があるので、当店へお越しの際はお気軽にお声かけください!

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